大学を卒業したのち新社会人になり、晴れ晴れしい気持ちで働き始めた4月。しかし様々なギャップや社会の常識に阻まれて、ゴールデンウィークが終わるころに無気力になってしまうという「五月病」。
誰でも、心当たりがあるのではないでしょうか?
しかし最近では、この五月病を乗り越えた先に待ち構える新たな症状「六月病」と呼ばれる症状があるそうです。
今回は、そんな六月病について、徹底的に調べてみました。
六月病とは?
六月病とは、大学や学校を卒業して会社に入り、新人研修を終え配属先で責任を持たされ始めた新社会人が「このままやっていけるのだろうか」と悩んだり元気がなくなったりするのを「六月病」と呼ぶそうです。
ただし、五月病と同じく、病名があるわけでは無く、病院ではあくまでも「適応障害」として診断されるそうです。
六月病の症状とは?
六月病の症状とは、下記の物があげられます
- 朝なかなか布団から出られない
- 食欲も減退
- 便秘になる人もいる
- 朝から疲れを感じる
といった症状があげられます。
誰でも一日を過ごせば疲れが出るようになりますが、朝から体がだるくなったり、肩が凝ったり、体のいたるところで痛みを感じるようになります。
動悸やめまい、頭痛や冷や汗が出たりする人もいます。
また、心にも影響が出始めます。
小さなことでも不安で不安でたまらなくなります。日中やたら眠たくなったり、家に帰った後も晩御飯を食べる気になれなかったり、眠れなかったりします。
そういうことがますます疲れをためて行きます。
食欲減退、不眠などで心身両面の蓄積疲労から抜け出せません。
周りから見ても、下記のように見えるようになります。
- 顔色が悪くなる
- 声が沈んでいて活力を感じない
- 遅刻が多くなる
治療方法とは?
心の問題がかかわるため、根本的な治療方法が無いのが現状です。
ただし、社会人になってから学生時代のギャップや責任感が主な原因とされているため、そうした職場環境の改善というのが、治療=対策になると考えられます。
例えば
- 配属部署の検討
- 人間関係の改善
- 仕事内容の改善
など、現在置かれている職場状況の見直しをしてみるとよいそうです。
また、仕事が心理的負担になっているため、仕事以外の趣味や興味を持つことが有効です。
例えば仕事後に趣味でスポーツクラブに通ったり、映画やアニメのDVD鑑賞、同僚との食事など、仕事以外にも楽しみを見つけることで、こうした心理的な負担を軽減することができるそうです。
予防方法とは?
心の問題は扱い方を間違えると更なる悪化を招くおそれがあります。職場放棄や入院、退職する場合もあるため、常日頃からの心のケアが必要になります。
特に、上記のように傍から見ればだらしが無かったり、やる気が無いように見えてしまいます。それを職務怠慢だと叱責することで、さらに症状が進行する可能性があります。
何か悩んでいたり、調子が悪そうであれば「手伝おうか」「大丈夫か」といった、フォローを入れて、職場全体で支えてあげることが予防につながります。
まとめ
今回は六月病についてしらべてみました。
心がからむ問題ですので、この方法だけが対策と考えず、いろいろな方法や対策を考えて接してあげることが大切です。
また、六月病に苦しむ本人も、早く治そうと思うのではなく、心からの疲れのメッセージですので、しっかり自分と向かい合いながら、ゆっくりでよいので治していってください。
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